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2014/03/08

谷瑞恵/異人館画廊 盗まれた絵と謎を読む少女

異人館画廊 盗まれた絵と謎を読む少女  (コバルト文庫)

幼いころから英国で暮らし大学で図像学を学んだ千景は、画家だった祖父の死をきっかけに10年ぶりに帰国する。
横浜で画廊を営む祖母の家に落ち着いたが、その矢先フランスで起きた盗難絵画の捜査協力の依頼が入る-。

見たものの心を狂わせる危険なモチーフが描かれている盗難絵画を奪取するための顛末を描くミステリーの部分と、幼いころ事件に巻き込まれ記憶と他人に対する信頼を失った千景と幼なじみの透磨の関係を描く恋愛部分の2本立て。
個人的な好みとしてはミステリー部分だけでよかったかもw

絵画自体が凶器になるという着眼は面白かった。
それを入手するためのチーム「キューブ」のメンバーも個性的でいい。

ただ、千景と透磨の関係はあまりにもステロタイプで反応が過剰すぎ。

いちいちめんどくさいな~と思ってしまう。
これがなかったらもっとサクサク話が進むのに…。

ところで西洋画のイコンというのは大抵西洋宗教が根底にあってその知識が記憶のどこかにあるからこそイコンとしての効力があるんじゃないの?
それについてまったく知識のない日本人がイコンが描いてある絵を見て同じようにそれに捉えられてしまう(しかも即効、確実に)というのはにわかには信じ難いんだけど。
その辺りの説明をもっときちんとして欲しかった。
そうでないとただの「オカルト」になってしまうと思う。

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