酒井順子/紫式部の欲望
「源氏物語」は作者である紫式部の「欲望」を吐き出すために書かれた物語である、という解釈で書かれた解説本。
面白かった~♪
頭脳明晰で男以上に教養がありプライドが高く、でも根暗でモラリストで自分に自信がなかった(と思われる)紫式部が「こうしたい!」「こうなりたい!」と思っていたであろう胸の内を物語の中から探し出し解説してある。
簡潔な文章と簡単に紹介されている物語のあらすじによって非常に分かりやすく、また無理なく納得できる内容が多く楽しく読めた。
習慣や文化が変わっても人間の持つ根本的な部分は変わらないのかも。
巻末に作中の登場人物の系図と各帖の簡単なあらすじ付き。
三浦しをんさんの解説も含め楽しく、満足感の高い一冊だった。
それにしても「親兄弟でも男には直接顔を見せない」ほど徹底していながら、「いきなり夜中に知らない男がやってきて無理やりやられちゃう」っていうギャップが相変わらず解せない…。
しかも、かなりいいところのお嬢さんでもだよ?
いくら紙と木で出来てるからって簡単に入れ過ぎだよねえ(-_-;)
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