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2014/05/10

森谷明子/望月のあと 覚書源氏物語『若菜』

望月のあと (覚書源氏物語『若菜』)

『千年の黙』から始まるシリーズ3作目。

面白かった。
最初開いた時は2段組だったので「大丈夫かな?」とちょっと不安だったけど、読み始めたらどんどん引き込まれて一気に読み終わってしまった。

今回のテーマは「玉鬘」と「若菜」。
作者の式部が何を参考に、どんな思いを込めてこれらの物語を綴っていったのか、彼女の周囲、特に時の権力者であり「光源氏のモデル」とも言われる藤原道長の動向を中心に語られる展開。
どちらも読み応えがあったけど、特に「玉鬘」がよかった。
まさかあんな策略があの物語に隠されていたとは!(笑)

美しい異母妹の忘れ形見を手に入れてワクワクソワソワする道長の様子も可笑しかったし、何より当の瑠璃姫の人物設定がとてもよかった。

それに対して「若菜」は政治絡みの重たい話。
最初のほう展開が読めずにちょっと戸惑ったし哀しい場面もあったけど、最後は笑顔のエンディングでほっとした。

まだシリーズは続く(予定)みたいなので、今後の展開も楽しみ。

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