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2014/05/19

神永学/確率捜査官 御子柴岳人 密室のゲーム

確率捜査官 御子柴岳人    密室のゲーム (角川文庫)

取り調べ中のトラブルが原因で捜査一課から署内に新設された「特殊取調対策班」に異動させらせた女性刑事・友紀が、常識外れで我儘な言動を繰り返す大学の数学科准教授・御子柴と数値データや数学的理論を元に事件を解決する連作短編集。

うーん、微妙。
事件を解決する手法とか手順は面白かったけど、そこに至るまでの友紀と御子柴のやりとりが面倒臭すぎる。

御子柴が難しい話をさも当然のことのように言うのはキャラ的にいいんだけど、それに対する友紀の反応が鈍すぎて冗長すぎる。
友紀は御子柴の暴走を止めるストッパーの役と読者目線で物語を解説させる役目があってそれに基づく反応なんだろうけど、それにしても何も考えずに反論や疑問を口にし過ぎる気がする。
刑事ならもうちょっと状況を冷静に考えるとか過去の情報から類推するとかできるんじゃないのかな。
それに刑事なのに(だから?)反感や偏見を前面に出し過ぎているため言葉にまったく説得力がないし共感もできなかった。
(だからこそ御子柴に「バイアス女」と呼ばれてしまうわけだけれども)
しかも、その友紀をバカにしつつも御子柴は(不毛と思える)会話をけっこう楽しんでいる風に書いているところが更に「う~ん?」な感じなのよね。
これって前に読んだ『心霊探偵 八雲』と同じパターンだわ…。

変人で理系の大学准教授が謎を解く、という最近よく見かける設定だけど、この作品ではその範囲を「取調べ」という部分に集中させたのはうまいと思う。
これで友紀のキャラが感情移入できればよかったんだけどなあ。

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