君と過ごす季節 春から夏へ、12の暦物語
二十四節気のうち春から夏にかけての12の季節をテーマにしたアンソロジー。
執筆陣は原田ひ香、大島真寿美、栗田有起、宮崎誉子、小手毬るい、川本晶子、西加奈子、藤谷治、原宏一、三砂ちづる、大崎梢、中島たい子の各氏。
季節がテーマなのに、季節感をあまり感じない作品もいくつか。
私の感覚が鈍いのかもしれないけど。
タイトルも二十四節気の名前だけがポンと書いてあるだけでちょっとそっけない。
簡単でいいのでその名前の由来や意味が書いてあるとよかったな。
作品で好きだったのは西加奈子さんの「立夏」、藤谷治さんの「小満」、原宏一さんの「芒種」。
西さんのは設定も内容もすごく変で面白かった(笑)
藤谷さんのは綺麗な薔薇が実はあんな会話をしているという落差が面白い。そして野滝と僕の関係が謎なところも。
そういう点で行くと原さんのは正統派かも。ちょっととぼけていて最後にじんわりくる話。
ネコさんが元気に出所出来ますように。
あと淡々と日々を描いてるだけで事件も何も起こらない宮崎誉子さんの「春分」もよかった。
<収録作品>
原田ひ香:立春 / 大島真寿美:雨水 / 栗田有起:啓蟄 / 宮崎誉子:春分 / 小手毬るい:清明 / 川本晶子:穀雨 / 西加奈子:立夏 / 藤谷治:小満 / 原宏一:芒種 / 三砂ちづる:夏至 / 大崎梢:小暑 / 中島たい子:大暑
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