有栖川有栖/菩提樹荘の殺人
火村シリーズの短篇集。
相変わらずテンポがよく読みやすい。
火村とアリスのつかず離れずの距離感も絶妙。
今回はいつもよりも警察との連携が密だったような気がする。
どの警察関係者も2人に対して友好的なので「気に入らないと思ってる人はいないのかな」と思っていたら、そのすぐ後にそういう設定の刑事が出てきてちょっと笑ってしまった。
と言ってもアリスが「苦手だな」と感じている様子がチラリと描かれるだけで、露骨に邪魔をしたり喧嘩をふっかけたりして捜査の(ひいては物語の進行の)邪魔をするところまでは行かないバランスが上手い。
若手漫才コンビの片割れが殺される「雛人形を笑え」に火村とアリスの漫才めいたやり取りが出てくるんだけど、これを書きたいがためにこの設定にしたのでは?なんて穿った見方をしてしまった(笑)
<収録作品>
アポロンのナイフ / 雛人形を笑え / 探偵、青の時代 / 菩提樹荘の殺人
このように、私は作中人物たちについて知らないことだらけなのだが、たまに「ああ、そうだったのか」と知る(考えだすのではない)瞬間がある。火村英生の語られぬ過去についても、今はまだ知らないが、いつか突然に知る瞬間がくるかもしれない。(p292 著者あとがきより)
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