緑川聖司/晴れた日には図書館へいこう ここから始まる物語
本が大好きな小学5年生のしおりが毎日のように通う図書館で出会う不思議な事件をテーマにした日常の謎系ミステリー。
楽しかった。
小学生の女の子が主人公なので込み入った話はないけど、それが却って「日常の謎」らしくて好ましい。
物語の中に季節の移ろいや、人と人の関係も丁寧に柔らかいタッチで描かれているのも読んでいて気持ちよかった。
ただ、主人公のしおりを始め、登場人物がいい子、いい人すぎるかなとは思う。
悪い人の登場を期待してるわけではないけど、もうちょっとワガママだったり意地悪だったりする部分があってもいいんじゃないかなという気がするので。
特にしおりのお父さんとお母さんはなんで離婚したのかさっぱり判らなかったなあ。
喫茶店で出会ったおばあさんが子どもの頃に読んだ本をめぐる顛末を描いた「幻の本」好き。
あと番外編の「九冊は多すぎる」も楽しい趣向だった。
<収録作品>
移動するドッグフードの謎 / 課題図書 / 幻の本 / 空飛ぶ絵本 / 消えたツリーの雪 / 九冊は多すぎる
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