畠中恵/たぶんねこ
「しゃばけ」シリーズの12作目。短編5編。
うむむ…微妙。
最初の「跡取り三人」はまあまあよかったので期待したんだけど、その後の4作は今ひとつ。
物語が動き出すきっかけがもけっこう無理やりだし、登場人物も感情移入出来ない人が多すぎる感じ。
特に「こいさがし」と「くたびれ砂糖」はその傾向が顕著でモヤモヤした気分が残った。
前作の『ひなこまち』が面白かったので楽しみにしてたんだけどなあ。残念。
このシリーズは全体的にほんわりなイメージなのに、時々最後まで救いのない登場人物が出てきてモヤモヤしたまま終わることがある。
今回の場合なら「くたびれ砂糖」に出てきた小僧たちを改心させないままエンディングにしてしまったこととか。
まあ、「世の中、いい人ばかりじゃない」ってことかもしれないけど、お話なんだから最後はスッキリ終わってもいいんじゃないの?と思うんだけど。
しかも今回の場合、子どもなんだしね。
このシリーズは最初の方から「なんかイマイチ…」という感想が多い。
それでも全巻読んでるわけだからそれだけの魅力はあるってことかと。
確かに読みやすい作品ではあるよね。
なので次も読むでしょう、多分。
<収録作品>
跡取り三人 / こいさがし / くたびれ砂糖 / みどりのたま / たぶんねこ
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