小路幸也/札幌アンダーソング
冬の札幌の住宅街で発見された全裸死体。
捜査に当たった刑事の仲野久と先輩刑事 根来は、その死体の状況から以前「自殺」「事故」として片付けられた死体との共通点に気づき独自に捜査を始める。
そこで久たちは一人の少年と出会う。
う~ん、微妙。
登場人物は魅力的だし文章もサラっとしてて読みやすいけど、なんか納得いかない。
あれだけ死人がバンバン出てきたのにそんなに軽快に終わられてもな~という感じ。
ラストもきちんと終わった感じがなくてモヤモヤが残った。
春も魅力的なんだけど、ちょっと能力盛りすぎじゃないかな。
あまりにも常人離れした能力持ちすぎで現実味がなかったし、それぞれが打ち消し合ってしまってだんだん何が凄いのかわからなくなってた部分もあった。
だいたい、そんなに美形で天才でしかも変態(!)な少年が地方都市にいたらもっと噂になって大変じゃないの~?と思うわ(^^;
とはいえ、そういう「人としてのキャパを超えている」設定にしても、本人は屈託なく楽しんでるキャラにしちゃうところは小路さんらしくて好きだけどね。
あと、敵方の人物があまり頭よさそうな感じには思えなくて、直接対決の部分もわりとアッサリ終わってしまったのが残念。
キュウちゃん(仲野)と根来のコンビはいい感じなので、春の能力や家族もあまり特殊に走らず刑事2人を中心にしたもっと普通の刑事モノを読んでみたいところ。
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