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2014/09/15

川瀬七緒/水底の棘 法医昆虫学捜査官

水底の棘 法医昆虫学捜査官

シリーズ3作目。今回も面白かった~♪

前作(2作目)は赤堀の行動が(いくら虫絡みとは言え)ちょっと「法医昆虫学」の範疇から外れているのでは?と思えるような行動もあったけど、今回はきっちり死体から採取した虫たちの生態のみで徐々に真相に近づいていく緻密さがよかった。
更にそうした制限された中での行動でありながら、先の読めない期待感と不安感、意外性を失っていなかったのもいい。

岩楯の相棒が1作目に出てきた鰐川だったのも嬉しかった~♪
生真面目でメモ魔のワニさん、岩楯といいコンビ。
出来ればずっとこの2人の組み合わせで読みたいけど、次回はまた変わるんだろうな。
あと、今回初登場の所轄の変人・鑑識 堀之内も面白いキャラ。
また出てきて欲しい!

ところで途中で出てきた↓の話は本当なのかな?(^^;

「昆虫の体液はO型の形成にすごく近いわけ。つまり、AとBの抗原を持っていない。ヒトとの輸血を可能にする研究が進めば、少なくともO型の血液不足問題を解決できる可能性を秘めてるんだよ。だからね、O型の人間と虫との間にはシンパシーがあると思うんだな。(p116より)

もし仮に本当だとしても昆虫の体液を輸血したいとはちょっと思えないけど…(-_-;)
というか、昆虫の体液って1匹あたりどのくらいなのよ。
ヒト一人に輸血するために昆虫何匹必要なんだって話もあるよねえ。
それって昆虫にとっては「いい迷惑」なんじゃ…。

以前「今野敏さんの作品は犯人がほとんど出てこなくて警察側の話ばっかりなのに飽きなくて面白いな」と思ったけど、『法医昆虫学捜査官』も同じタイプだということに気づいた。
そして、精神が軟弱で人の悪意からすぐに目をそらしてしまう私にはこういう話は非常に読みやすくて好き。
(犯罪発生の部分から書き始められると、途中で読むのが辛くなって結末まで辿りつけない場合もあるので)
虫の描写は確かにグロいけど、人間の悪意の描写よりは神経に響かない分私にとっては楽だな。

いずれにしてもこれからも続いて欲しいシリーズ。
なお、岩楯と赤堀はあまり近づき過ぎないほうが好ましい。

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