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2014/09/23

内館牧子/十二単衣を着た悪魔

十二単衣を着た悪魔

59社から不採用通知を受け取り就職が決まらないまま二流大学を卒業した雷(らい)。
一方4つ違いの弟 水(すい)は京都大学医学部に現役合格。
頭も見た目もよく非の打ち所のない弟に小さい頃から劣等感を抱いていた雷は失意の中ハケンの仕事を続けていたが、ある日突然別の世界に紛れ込んでしまう…。

雷が紛れ込んだ先は平安時代…ではなく、「源氏物語」の世界。
しかも、メインで描かれるのが「源氏」の中では脇役(しかも源氏の敵)として登場しあまりよく書かれていない弘徽殿女御というところが面白かった。
原本ではちょっとヒステリー気味の可愛げのないオバサン扱いの女御を美しい上に頭がよく決断力があり誰にも頼らずに自分の生き方を貫く女傑として描いているのが印象的。
確かに弘徽殿女御サイドから見るとそういうタイプの女性だったのかも。

ただ、それと平行して書かれる雷自身の自分語りが過剰すぎて鬱陶しく、物語に入り込めなかった。
確かに本人にとってはキツイ人生だったのかもしれないけど、同じことを何度も繰り返すのは逆効果だと思うけどな~。

源氏の解釈として面白かったので、雷の感情表現はもうちょっと淡々とした感じのほうがよかったな。

ちなみに雷はそれまで「源氏物語」を読んだことはなく、「あっちの世界」での拠り所は派遣先の源氏物語関連のイベントで渡された「あらすじ本」という設定。
それがすごく細かいところまで出てくるので「どんだけ詳しく書いてあるあらすじなんだよっ!」と突っ込んだ部分が多々ありましたw

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