« 久坂部羊/芥川症 | トップページ | 若林正恭/社会人大学人見知り学部 卒業見込み »

2014/10/20

柄刀一/黄昏たゆたい美術館

黄昏たゆたい美術館

子連れ絵画修復士・御倉瞬介を探偵役した連作短編ミステリー。

読み始めるまで気付かなかったけど、『時を巡る肖像』の続編だったのね(^^;
前作の時も感じたけど、テーマとなる絵画作品への言及はとてもおもしろくて読み応えがあるのに、それと瞬介が解決する謎の関係性がイマイチ曖昧な作品が多かったのが残念。

そんな中にあってゴッホとゴーギャンの関係を主題にした「『ひまわり』の黄色い囁き」は、ゴッホの人生と性格、人間関係、それらが作品に及ぼした影響への考察に説得力があったし、それが一人の女性の死の真相へと結びついていく展開にも一体感があって無理がなく非常に面白かった。

それにしても読み終わるまでにすごく時間が掛かった(T_T)10日くらい読んでたよ…。
読みにくいわけではないんだけど、なかなか進まず…でした。
取り敢えず読み終わってホッとしたw

<収録作品>
神殺しのファン・エイク / ユトリロの、死衣と産衣 / 幻の棲む絵巻 / 「ひまわり」の黄色い囁き / 黄昏たゆたい美術館

|

« 久坂部羊/芥川症 | トップページ | 若林正恭/社会人大学人見知り学部 卒業見込み »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

読了本」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 柄刀一/黄昏たゆたい美術館:

« 久坂部羊/芥川症 | トップページ | 若林正恭/社会人大学人見知り学部 卒業見込み »