三上延/ビブリア古書堂の事件手帖 (6) ~栞子さんと巡るさだめ~
シリーズ最新刊。
面白かった。
スルスルと読み終わって、気がついたら長編だった。
一冊まるまる太宰。
そしてあの人もこの人もこう繋がるわけなのね!という怒涛の展開。
物語の面白さと伏線回収の見事さが感動的だった。
栞子と五浦の関係もいい感じ。
たまに出てくるドギマギモードの栞子にはやっぱりちょっとイラッとさせられるけど、それを逆手にとったトリックもあったりしてなるほど、と。
ただ、今までは不気味だなとしか思わなかった智恵子だけど、今回冒頭で大輔と話しているシーンを読んで、いつまでも他人と駆け引きするような会話しか出来ない様子がちょっと可哀想だ思ってしまった。
今回の作品では智恵子と同じくらいの年齢の女性が2人出てくるけど、現状や他者を受け入れ柔らかく前向きに生きている姿が素敵に見えた。
残りはあと1冊か2冊とのこと。
智恵子と栞子の母子がどんな結末を迎えるのか興味深い。
栞子と大輔はこのまま行く…よね?もしかしたらどんでん返しがあるのかも?
予定調和では終わらない可能性も大かな。
いずれにしても次が楽しみ。
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