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2014/12/24

土橋章宏/幕末 まらそん侍

幕末 まらそん侍

安政二年、上野国安中藩で開催された遠足(とおあし/現代のマラソン)を題材にした連作歴史小説。

最初は登場人物の言動が歴史小説にしてはちょっとフランクすぎて「あれ?」って感じだったけど、読んでるうちにだんだん違和感がなくなってきて楽しめた。

幕府の隠密として安中藩に送り込まれていた男が自分の存在意義に疑問を持ちいつもと違う報告を送ったために苦境に立たされていく…という内容の「隠密」がよかった。
全体的にハートウォーミングな結末。ちょっと甘いかなと思うけど、読後感は悪くなかった。

ちなみに「安政遠足」は史実らしい。
http://www.wikiwand.com/ja/%E5%AE%89%E%94%BF%E9%81%A0%E8%B6%B3…
あと、著者は映画『超高速参勤交代』の原作を書いた人なのね。

<収録作品>
遠足 / 逢引き / 隠密 / 賭け / 風車の槍

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