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2014/12/15

梶よう子/桃のひこばえ 御薬園同心 水上草介

桃のひこばえ 御薬園同心 水上草介

シリーズ2作目。

前作同様、御薬園の草花を丁寧に取り入れた話の内容自体はいいんだけど、登場人物たちには今ひとつ気持ちが入らないまま読了。

特に主人公の草介の鈍さが酷い。
ほっこりキャラのつもりかもしれないけど、却ってイライラする。

千歳の頑なっぷりも同様。
この2人のあれこれがなければもうちょっとスムーズに読めた気がする。
その話はどこか他でやってくれないかなあ、という感じ。

今作に四角四面のイマイチキャラとして登場する御薬園の見習い同心・吉沢のほうがだんだん「いい味出してるなあ」と思えるくらいだった。

表題作で登場する吉沢の妹・美鈴が草介のボケぶりを目の当たりにして
「ほんと、鈍い。おかわいそうすぎます。」
っていうところはちょっと笑えた。
こういうふうに突っ込んでくれるキャラがいればまた違うのかもね。

<収録作品>
アカザのあつもの / 大根役者 / 女房のへそくり / 柴胡の糸 / 桃のひこばえ / くららの苦味 / 清正の人参 / 相思の花 / 葉の文

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