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2014/12/19

畠中恵/えどさがし

えどさがし (新潮文庫)

「しゃばけ」シリーズの番外編。
5つの短編のうち若だんなは1つの話でチラリと顔を出すだけで、あとは他の登場人物がメイン。
長く続いているせいかちょっとマンネリ気味なのでこういう趣向は楽しい。

気に入ったのは「太郎君、東へ」。
河童の女親分、禰々子さんの気風のよさ好きだな~♪
全体的にハッキリしない登場人物が多いので、禰々子さんの真っ直ぐではっきりした性格が一層際立つ。
上野広徳寺の寛朝和尚を主人公にした「たちまちづき」も、特に後半の展開がよかった。

日限の親分のおかみさん・おさきを主人公にした「親分のおかみさん」は今ひとつ。
前述した「ハッキリしない登場人物」の代表のようなおさきの性格設定が冒頭から続くので、ちょっとウンザリ。
江戸の下町の長屋に住んでいるからといってみんなが元気なおかみさんになるわけじゃないと思うけど、考えてることが後ろ向き過ぎてイライラする。
だいたい、いくら寝たり起きたりの生活が続いてるからといって、結婚して何年も経つ女が「これからお昼はどうしたらいいんだろう」って真剣に悩むっておかしくない?
お姫様じゃないんだからそのくらい今までの経験でどうにかなりそうだと思うんだけど。
まあ、話の展開は、そんなおさきが生さぬ仲とはいえ人の親になることで変わっていくということだから「あえて」なのかもしれないけど。

佐助と仁吉の話はどちらも雰囲気は悪くないし2人の気持ちも伝わってくるんだけど、ちょっとひねりすぎなのが今ひとつ。
別に謎ときとかいらないんじゃないの?と思う。
もっとシンプルな話のがよかったな。

<収録作品>
五百年の判じ絵 / 太郎君、東へ / たちまちづき / 親分のおかみさん / えどさがし

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