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2015/01/12

梶よう子/宝の山 商い同心お調べ帖

宝の山 商い同心お調べ帖

江戸市中の物価を監視し取り締まる諸色調掛同心を主人公にした時代連作短篇集。

文章のテンポも全体的な雰囲気もよく楽しく読めた。
主人公の同心を町方ではなく諸色調掛にすることで江戸の人々の暮らしぶりをより鮮やかに描き出すことに成功していたと思う。

妹の忘れ形見である姪の多代を男手一つで育てている主人公の神人と食いしん坊でいつもお腹を空かしているけど計算が早く物知りな小者の庄太。
二人の噛み合っているようないないような掛け合いも楽しかった。

物語の導入部の丁寧さに比べて、最後の展開がちょっとあっけないという感じもするけど重くなるよりはいいのかな。
江戸の町の風物や当時のさまざまな商いの話が楽しいし、神人とお勢の今後も気になるので是非シリーズ化してほしい。

ただ主人公の名前、澤本神人(さわもと じんにん)っていうのはちょっと読みにくいし覚えにくいなあと思った。

【収録作品】
雪花菜(きらず) / 犬走り / 宝の山 / 鶴と亀 / 幾世餅 / 富士見酒 / 煙に巻く

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