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2015/01/21

岡本綺堂 / 半七捕物帳(初手柄編)

半七捕物帳 (初手柄編)

100年前に書かれた「捕物帳」の元祖(らしい)。
名前はもちろん知っていたけど、読むのは初めて。
いろいろなバージョン(集め方)があるみたいだけど、これは半七親分が初めて登場した「お文の魂」のほかはまだ若き日の半七の物語が収められている。

幼いころに叔父の友人である「Kのおじさん」から不思議な物語を聞いた新聞記者である「わたし」が、怪談話のようなその謎をきれいに解決した老人・半七に知己を得て過去の手柄話を聞く、という構成。
江戸と明治を行き交う感覚が新鮮で面白かった。

設定についての描写はすごく丁寧で臨場感があるけど、それに対して謎ときが意外にアッサリしている印象。
半七親分もサッと出てきて、サクッと解決してしまうので今回の作品ではイマイチ(親分本人の)魅力が伝わってこない感じ。
また年齢を重ねた時代の事件ならまた印象が違うかな。

実の娘が生まれたために家を出され、それを恨みながら死んでいった養女が幽霊となって裕福な店を取り潰す…という筋書きの「津の国屋」がなかなか凝った話で面白かった。

<収録作品>
お文の魂 / 石灯籠 / 熊の死骸 / 冬の金魚 / 津の国屋 / 広重と河獺

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