岡本綺堂 著(北村薫・宮部みゆき 編) / 読んで、「半七」!―半七捕物帳傑作選〈1〉
北村薫さんと宮部みゆきさんセレクトによる「半七捕物帳」のアンソロジー第一弾。
面白かった。
前回読んだ時も思ったけど、現在「捕物帳」と題して発表されている他の作品よりも謎ときの要素が強い。
最近のはもっと岡っ引きと与力のやり取りやそのまた上の存在との駆け引きも含んだ形で描かれることが多いけど「半七捕物帳」は半七親分が出会った謎とその謎ときに集中している。
その明快さが気持ちいい。
そして100年前の作品なのに文章に違和感がないのが凄い。
シリーズ一作目の「お文の魂」ほか12編を収録。
巻末に北村さんと宮部さんの対談+過去に出版された「半七」アンソロジーにどの作品が収録されたかの一覧付き。
<収録作品>
お文の魂 / 石灯籠 / 勘平の死 / 奥女中 / 帯取の池 / 春の雪解 / 津の国屋 / 山祝の夜 / 槍突き / 向島の寮 / 蝶合戦 / 筆屋の娘
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