富樫倫太郎/土方歳三(上)
ストレートなタイトルだから内容もきっとシンプルなんだろうなあ、と予測した通り、というかそれ以上のシンプルさだった。
でも歳三が11歳当時から始まる作品は初めてだったかも。
2度の丁稚奉公をしくじった経緯が丁寧に描かれていてそのあたりは面白かった。
ただ、丁寧に書いてあったわりにどうしてそういう少年になったかの説得力が今ひとつだったかも。
こんなに少年時代にページを割いていて終わるのかな?と心配したけど、試衛館に居候するようになって以降はかなり飛ばし気味。
上巻で池田屋まで来るとは思わなかった(^^;
シンプルでストレートな物語でありながら「ここでその人出してきますか」的な意外性もあり。
個人的には伊庭八郎くんが出てきたのが嬉しかった♪
(このあと、函館で再会するのね…)
あと古高俊太郎の拷問のシーン、何故そこ丁寧に書くかな…。
浪士組(新選組)の仕組や組織についての説明や、土方、近藤、沖田以外の隊士個人への言及もほとんどないので物語が平面的になっている。
特に浪士組募集に乗って江戸を経ってからは特に史実の列挙が中心になってしまっているので、この後どんな展開になるか少し不安。
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