森谷明子/花野に眠る 秋葉図書館の四季
秋葉図書館の地主でもある秋葉家。
古い時代は荘園主としてその地方を治め、現在も広大な土地を所有する秋葉家の裏山から白骨死体が発見される。
その白骨体の身元を調べていくうちに現在の当主も知らなかった意外な事実が…。
『れんげ野原のまんなかで』の続編。
といっても前作が出たのが10年前なので「田舎の新設図書館で起こる謎を新米司書の女性が解決する日常の謎系ミステリー」程度の記憶しか残ってなくて、当時の記憶を頼りに設定を確認しながら読んだ。
今回の作品は文章自体は読みにくくないんだけど、いろんな情報が錯綜しすぎていて整理しながら読むのが大変だった。
特に百合落雁が行ったり来たりするあたりの話は正直「そこ、必要ですか?」と思ったし、全体的な謎も図書館にはあまり関係なかったような気がしてなんとなく違和感が残った。
図書館の本来の業務、途中に挟まれる本のレファレンスや子どもに本を紹介するシーン、それによってその子が変わっていくシーンはすごくよかった。
これだけで本を1冊書くのは難しいのかもしれないけど、個人的にはこっちを中心にした話が読みたかったなというのが正直なところ。
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