田中啓文 / 鍋奉行犯科帳 お奉行様の土俵入り
シリーズ5作目。相変わらず大食らいのお奉行様とその配下と周囲の人々、そして大阪の人々の「うまいもん」を組み合わせた楽しい話ばかりで面白かった。
この作品のいいところはやっぱり分かりやすく「勧善懲悪」なところ。
いろいろ事件は起きるけど最後は「まあ多分こうなるだろう」というところに落ち着いていく。
意外性はないけど、納得しやすい結末で気持よく読み終わることが出来る。
あと、食べることに夢中で我儘な久右衛門だけど、ケチンボだったり日和見主義ではないのもいい。
好き勝手やっている部分と、部下や周囲の人間を大切にして最後はきちんと決着をつける部分のバランスが巧い。
これからも長く続いて欲しいシリーズだな
(最近、刊行ペースが早いので嬉しいけど、同時に心配…(^^;)
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