« 野口卓 / ご隠居さん | トップページ | 有栖川有栖 / 怪しい店 »

2015/06/16

細谷正充・編 / 名刀伝

名刀伝 (ハルキ文庫 ほ 3-3 時代小説文庫)

世に「名刀」と呼ばれる日本刀とそれに関わる人々の物語を集めたアンソロジー。
執筆陣は浅田次郎、山本兼一、東郷隆、羽山信樹、津本陽、吉村兼一、白石一郎の各氏。

最近の日本刀ブームに乗っての刊行なのかもしれないけど、テーマに合った渋い作品ばかりで読み応えがあった。

どれも個性的で面白かったけど、私は山本兼一さんの「うわき国広」が好きかな。
町人(刀商)が主人公のせいか、全体的に軽みとユーモアがあって楽しめた。

浅田さんの「小鍛治」は『沙高樓綺譚』の中の1編。
このシリーズは舞台設定も内容もすごく好き。
ドラマ化したら面白そう。

好村兼一さんの「朝右衛門の刀箪笥」は主人公の朝右衛門のヤなヤツっぷりが徹底していていっそ清々しいくらいだった。
とはいえ、「家」とそこに伝わる「技」を正しく受け継ぐことを考えれば、朝右衛門の主張のが正しいような気がするけど。
結末が怖かった。

津本さんの「明治兜割り」は榊原鍵吉が主人公。
全然知らなかったけど、こんな強い人がいたんだ。
脳震盪を起こりにくくするために柱にくぼみが出来るくらい頭を何度も打ち付ける修行ってのが怖かった…。

本阿弥光悦ってもともと刀剣の鑑定をする家系に生まれた人だったのね。
知らなかったわ…(^^;

<収録作品>
浅田次郎「小鍛治」(小狐丸) / 山本兼一「うわき国広」(堀川国広) / 東郷隆「にっかり」(にっかり青江) / 羽山信樹「抜国吉」(粟田口国吉) / 津本陽「明治兜割り」(胴太貫正国) / 好村兼一「朝右衛門の刀箪笥」(和泉守兼定) / 白石一郎「槍は日本号」(日本号)

|

« 野口卓 / ご隠居さん | トップページ | 有栖川有栖 / 怪しい店 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

読了本」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/29699/61953431

この記事へのトラックバック一覧です: 細谷正充・編 / 名刀伝:

« 野口卓 / ご隠居さん | トップページ | 有栖川有栖 / 怪しい店 »