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2015/07/17

近藤史恵 / モップの精は深夜に現れる

モップの精は深夜に現れる (文春文庫)

派遣掃除人・キリコが仕事先で遭遇した事件を解決する話。
連作短篇集。

ずいぶん前に買って積んであったのをようやく読了。
シリーズの2作目とのこと。
1作目は未読だけど、特に問題なく読了。

深夜・早朝に仕事をするキリコと、それ以外の時間に仕事をするオフィスの人間が出会うまでの流れが自然で上手かった。

全体的に明るい雰囲気で謎解きも軽快でサクサク読めるけど、事件自体はオフィスでの人間関係の闇を覗いたような怖さも感じる作品。

4本目の「きみに会いたいと思うこと」だけはキリコ自身とその家族の物語。
大きな事件が起こるわけではないけれど、これもまた家族の中の人間関係の難しさを考えさせられる話だった。
ただ、この家族だったらキリコの仕事よりもまず外見で一悶着ありそうな気がするけど…。

<収録作品>
悪い芽 / 鍵のない扉 / オーバー・ザ・レインボウ / きみに会いたいと思うこと

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