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2015/07/18

柳広司 / シートン探偵記

シートン探偵記 (文春文庫)

「動物記」で有名なあのシートン先生が身近で起こった事件を、動物たちの行動をヒントに解き明かす連作短編集。

最初の「カランボーの悪魔」の冒頭を読んだ時点で「あれ?この内容見覚えが…」。
調べてみたら'09年に別タイトルで文庫化されたのを既に一度読んでいたことが判明(^^;
といってもいつものごとく(謎解き含め)ほとんど忘れていたので、問題なく楽しめたわけだけど(笑)

シートンがホームズばりの観察眼で相手の度肝を抜く冒頭や、その相手がその後シートンの名探偵ぶりを何度も聞くことのきっかけになる「カランボーの悪魔」がよかった。

動物たちの生態のちょっとした豆知識も散りばめながらの謎解きと、それ以上に動物に囲まれて暮らすシートンの生活の描写が楽しかった。
ただ、謎解きのときに毎回「じらし」が入るのがちょっとイラッとしたかな(笑)

<収録作品>
カランボーの悪魔 / 銀の星(シルバースポット) / ウシ小屋密室とナマズのジョー / ロイヤル・アナロスタンの失踪事件 / 三人の秘書官 / 熊王ジャック

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