<’10/08/12 追記>
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読書感想文の書き方についての記事をお探しなら下記ページも参考にしてください。
■読書感想文を書くためのお役立ちサイト一覧
なんだかスゴいサイトを発見してしまった。
■~児童、そして生徒のための~自由に使える読書感想文
※サイトアドレスとサイト名が変更になっていましたので修正しました。('12/07/23)
小学生・中学生(一部高校生含む)向けに書いたオリジナルの読書感想文。このままパクるもよし。少しアレンジしてオリジナルの読書感想文に仕上げるもよし。今年の夏休みは宿題の読書感想文から解放されたい君たちのために、学校提出用に限り著作権フリー(つまりパクリ・コピペOK)、自由に使える読書感想文を大公開!
「パクリ・コピペOK」って…この思い切った発想が凄い^^;
確かに読書感想文って夏休みの宿題の中でもトップ3くらいに入るくらいやっかいなものだと思う。
私も苦手だった。
読書は小さい頃から好きだったけど、ただ「本を読む」のと「後で感想を書くために読む」のでは全く別だと思うし、大体(今もそうだけど)人から読まされる本が面白かった試しがないから課題図書*1は読み切るだけでも一苦労だったし。
それにその頃は(読むことはともかく)今ほど文章を書くことに慣れていなかったから、たとえ自分が好きな本の感想だったとしても上手く書いたりは出来なかったと思うな。
大体、学校の先生って毎年夏休みで簡単に「宿題ね」って読書感想文を書かせるけど、それを書くためのノウハウを児童・生徒に教えてくれたっけ?
私はあまり教わった記憶がないんだけど…。
国語の授業受けてれば書ける、ってことなのかな。
でも、そんなに簡単じゃないでしょう、読書感想文って。
このサイトにある感想文を私も一通り読んでみたけど、感想は一言「巧い」。
本の内容だけじゃなくて自分の経験を織り交ぜてその本の登場人物の行動や感情と共感したり比較したりする感想文って、読めば巧いし面白いと思うけど実際に書こうと思ってもなかなか書けないと思う。
しかも、いきなり本のことじゃなくて自分の経験から入るというのはかなり高等技術なのではないかと。
もちろん書いたのは文筆のプロである*2主宰者さんなんだから巧いのは当然なんだけど、同時にこれは 「小中学生がそのまま学校に提出するかも知れない」感想文でもあるわけでしょ?
で、ここを利用しようと思う子どもは、感想文(というか作文)があまり得意じゃない、って前提があると思う。*3
そういう子って作文だけじゃなくて、普段の授業でもそんなに文章書いたり、自分の考えをまとめたりすることがうまく出来ないんじゃないのかな。
そのくらい先生だって判ると思う。
それなのに、いきなり夏休みの宿題にこのレベルの感想文を書いてきたとしたら「ホントに自分で書いたの?」って普通に思いそうな気がするけどな~。
それから、サイトの注意書きに「コンクールに応募してはいけない」って書いてあるけど、自分(子ども)は応募するつもりがなくても感想文の出来がいいと先生が勝手に応募しちゃうケースもあると思う。
そんなことになったら、子どもはいてもたってもいられなくなっちゃうだろうなあ。
まあ、その辺も全て含めた上での「パクリ・コピペがばれても、自己責任」なんだろうけど、小学生がそこまで理解した上で使うのかどうかがちょっと不安。
確かに何かを覚えるときに巧い人のものを「コピーする」というのは上達するための近道であると思う。
例えば音楽やる人なんか最初は好きなミュージシャンのコピーから入る人多いと思うし、マンガとか絵画もそうでしょう。
私も会社入ってから書くようになったビジネス文書なんかは、前に書いた人の控えを見て巧い文章をパクリまくっていたし。
そこで技術や考え方の基礎を築いておくことで、その上に乗せる自分のオリジナル要素を自由にアレンジすることが出来るようになるってことだよね。
でも同時に危険なのは、そのコピーの対象があまりにも力がありすぎると、そちらに引っ張られてしまって“自分” がなくなってしまうこともあるってこと。
私も本の感想を書くときになんて書いたらいいのかまとまらないときよそのブログやサイトに載ってる感想を読みに行ったりする。
それがいい刺激になって自分の感想がまとまることもあるけど、却ってその人の感想に影響されすぎて自分が思ったこととは微妙にずれたことを書いてしまうことも実は結構多い。
自分の感想を書く前に人の感想を読むのは自分の考えに自信がないときが殆どなので、つい強い方に流されてしまうのだ(汗)
でも、さすがにその相手の感想をパクろうとは思わないけどね。
私がやってることは所詮お遊びだから書けないと思えば書かなきゃいいだけの話。
私がどんな感想を持とうと誰も損も得もしないし、困りもしない。
もちろん、私自身も。
でも、「夏休みはもうすぐ終わっちゃうけど、感想文が書けてない」って焦ってる子どもたちにとって「宿題が終わらない」ってことはかなり大きな問題なのでは。
私がそんな小学生だったら、そうしたときにこんなページを見つけちゃったら思わず「ラッキー!」と叫んで書き写しちゃう…と思う。
サイトの注意事項とか全然読まないで。
で、あとでバレて大変なことになる…可能性も高い。
そしてもしバレなかったら「なんだ、自分で考える必要ないじゃん」ってその後も安易にコピペに走ってしまうかも知れない。
私は別にこのサイトの発想について悪いとは思わないけど、そういう危険性があることはちょっと心配。
特に主宰者の方は著作業が本職のようなので、もう少し「著作権」についての注意があってもいいと思う。
でも、「コピペしていいよ」と言いながら感想文が載っているのが普通のWebページではなくPDFファイル化してあって、しかもそこからはコピー不可、更にウォーターマークでサイトのURLが入っているのでそのまま印刷して提出することも出来ないようにしてあるのをみると、主宰者さんも 「そう簡単には使わせない」と考えていることが判る。
結局これを参考に自分で手書きする(またはパソコンで打ち直す)しかないわけだ。*4
パソコン上で手軽にコピペ出来てしまうと「これでいいのかどうか」といった思考が停止してしまうことがあるけど、自分の手で書き直すのであれば「この部分はこのまま書いたら変だな」と考える余地が生まれる確率も高い。
そこから自分の発想や、経験の記憶が追加され修正されてオリジナルの感想になっていくことも期待できる。
選択してある本もそれらしいし、それぞれの本についている「感想文を書くときのポイント」(どう書けば先生に誉めてもらえるか)も的確で面白い。*5
きちんと主宰者さんの意図を理解した上で利用する分には面白いサイトだと思う。*6
みなさんもご利用の際は「使用条件」を充分に理解してから使いましょう。
【'06/10/03追記】
今更1年近くも前の記事に追記するのも何だけど、休みのたびにかなり参照されているようなので念のため。
たまたま見ていたQ&Aサイト(「OK WAVE」)にて、著作権フリーの感想文サイトの感想文をそのまま引き写した結果騒動になってしまって「どうしたらいいでしょう…」という質問を発見。
■QNo.2448864 読書感想文がかぶった・・・
これはかなりのレアケースだとは思うけど^^;世の中何が起こるか判らないので、利用する人は何かあったときはちゃんと自分で責任を取る覚悟が必要かと改めて思います。
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- 私が子どもの頃は殆ど全て「課題図書」だった… と思う。
- 主宰者さんは予備校講師、 出版社の編集を経て現在はフリーライターをしている方らしい。
- 中には「書こうと思えば書けるけど、 かったるいからどこかに素材になるものがあればパクっちゃえばいいや」 な子もいるかもしれないけど。
- もしかしたら、もっと他に方法があるのかも? 私には思い浮かばないけど。
- 思わず清水義範の 「国語入試問題必勝法」 を思い出してしまった(笑)
- もしかしたら、好きでもない本を勝手に渡して 「じゃあ、 これで感想文書いてきてね~」 って丸投げしてくれる学校側よりも誠意があるのでは?とも思ってみたり…。しかし、 私が子どもの頃は考えられもしなかった方法だな~^^;
ページ内リンクでコメントを入れてみたけど、設定するのが面倒くさい…。
しかも使い易いかどうかも微妙かな?
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