カテゴリー「映画・テレビ」の100件の記事

2013/12/26

新世紀「謎」倶楽部/EDS 緊急推理解決院

EDS緊急推理解決院 (カッパノベルス)

東京の治安維持のために作られた緊急推理解決院。
そこには事件の特徴によって細かく分類された科が設定され、その事件を解決するための名探偵師(ホームズ)と助師(ワトソン)が1日24時間365日事件解決に勤しんでいる。
そのEDSのある年のクリスマス・イブの1日を描いた作品。

一つの科を1人の作家が担当して書いていくんだけど、一話ごとに完結するんじゃなくて全部同時進行で進んでいろんな科の情報がランダムに出てくる構成が面白かった。
量的にはどれも短編なのでそんなに込み入った話ではなかったけど意外性があって飽きずに楽しく読めた。

複数の科が合体した動きなんてのもあればよかったのにな。
あとセリフでしか出てこなかったけど民俗学推理科の蓮丈那智推理師の話も是非読みたかった。

最近、「新世紀「謎」倶楽部」の作品て見なくなったけどもう活動していないのかしら。
これからもこういう実験的な作品を時々は出してくれたら嬉しいな。

院長室:石持浅海 / 怪奇推理科:加賀美雅之 / スポーツ推理科:黒田研二 / 外国人推理科:小森健太朗 / 歴史推理科:高田崇史 / 不可能推理科:柄刀一 / 動物推理科:鳥飼否宇 / 小児推理科:二階堂黎人 / 受付:二階堂黎人 / 女性推理科:松尾由美

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2013/02/11

映画:レ・ミゼラブル

話題の映画「レ・ミゼラブル」を観てきた。
すごく評判がよかったので「どれどれ」と思って観に行ったんだけど、期待以上の素晴らしさに感動。
圧倒的な歌の力に翻弄された2時間半だった。

ミュージカルだというのは知っていたけど、あんなに全編歌っているとは思わなかったのでそれがまずビックリ。
しかもみんな恐ろしく上手い!
メインの役者さんはみんな歌手とかじゃなくて普通に映画に出ている俳優、女優さんだよね。
なのにあれだけの歌唱力が引き出せてしまうところが凄いなあと思った。
日本だったら絶対無理でしょう。

見ていて思ったのは「ミュージカルという方法は凄い」ということ。
普通の映画であんな説明的なセリフを一人で延々と喋っていたら絶対に変だけど、逆にその方が説得力があるし感動するし展開も速いという。
あれだけのドラマを普通のセリフでやったら、あの時間では終わらないし、終わらせようと思ったらいろんな部分を端折らざるを得ないと思う。
それが成功するのもそれだけの楽曲と歌唱力があってこその話だけど。

ただ、逆に歌があまりにも圧倒的なので、ストーリーはよく判らないけど感動しちゃうという部分はあったかも。

以下、謎の部分。(ちなみに原作は未読です(^^;)

  • ファンテーヌが工場を追い出された理由がよく判らない。
    「隠し子がいたから云々」とか言われていたけど、なんで子どもがいたら工場を辞めなきゃならないの?
  • ジャン・バルジャンはどうやって8年で仮出獄の身から(それを隠して)市長の地位に辿り着いたのか。
    これが一番不思議。出来ればスピンオフでこの間の話が観てみたいくらいw
  • 逃亡中のジャン・バルジャンはどうやってお金を得ていたのであろうか…。 確かに市長だったんだからそれなりにお金はあったと思うけど、9年も2人で逃亡してしかもあんないい暮らし出来るほど持っていたとは考えにくいんだけどな。
  • マリウスとコゼットが初めて会った夜、テナルディエは何をしにジャン・バルジャンの家に行ったの?
    エポニーヌとのやり取りからするとそこがジャン・バルジャンの家だとは知らなかったみたいだけど…。
    強盗に入ろうと思って行ったのがたまたまジャン・バルジャンの家だったってこと?
  • ジャン・バルジャンがテナルディエ夫婦に再会したとき、なんで慌てたの?
    最初のときにお金払ったんだから堂々としてればいいんじゃないの?
  • コゼットとマリウスの結婚式に姿を表したテナルディエ夫婦は何をしに来たの?
    ジャンバルジャンが死体を運んでいたことをマリウスに教えに来たみたいだけど、それによって彼らが得をすることってないような気がするんだけど。
  • ジャン・バルジャンがパン1個盗んだだけで捕まったのに、テナルディエ夫婦はあんなことばかりやってるのになんで捕まらないんだ。

などなど(ありすぎ?w)。
これは原作読めば納得できるのかな。
そのうち読んでみよう。

映画を観た限りではこの物語の中で結果的に一番可哀想だったのはジャベール警部だったな。
他の人物は誰かに希望を託して安心して、あるいは自分の信念のために死んだけど、彼はそれまで信じていた今までの自分を無くして真っ暗なまま死んでしまったわけでしょ。
確かにそれまで思考停止状態だったので自業自得かもしれないけど、それでもあそこで自殺させる意味がよく判らなかったな。
宗教的な意味合いがあったのかしら。

一方この物語の中で一番人格(性格)が不明なのってコゼットだった。
何を考えているどんな人物なのかさっぱり判らない。
彼女は物語の中で「愛」とか「希望」とか「純潔」とか「正義」とか、そうした美しいものの象徴なのかな。
だから美しく誰からも愛される。
でも彼女自身によって心を揺さぶられるというシーンは少なかったように思う。
エポニーヌがもっと嫌な女だったらまた違ったのかもしれないけどね。

でも、映画全体としては非常に素晴らしい作品だった。
ハリウッドの実力を正しく行使した結果であると思う。
観てよかった。

映画「レ・ミゼラブル」公式サイト (音が出ます)

レ・ミゼラブル~サウンドトラック
レ・ミゼラブル~サウンドトラック
レ・ミゼラブル〈1〉 (岩波文庫)
レ・ミゼラブル〈1〉 (岩波文庫)

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2013/01/05

映画:大奥~永遠~右衛門佐・綱吉篇

よしながふみさん原作漫画の映画化作品。

去年放映されたTVドラマがすごくよかったので期待していたんだけど、残念ながらいまいちピンと来なかった。

主役の2人はともかく、他のキャストがことごとくイメージからずれていてその差が埋められないうちに終わってしまった感じ。
特に語り手の秋本はもっと柔らかい感じの人がよかったな。
飄々としてるけど有能で鬱屈しているところも抱えていて…という部分があまり出ていなかったように思う。
それに最初は秋本が絹江に(実際には送れない)手紙を書いて、そのなかで大奥を語るという設定だったのにそれが途中からどこかに行ってしまったのも中途半端だった。
しかも映画の中では秋本と絹江についての説明が一切ないのが不親切。
秋本と絹江が実際に会うエピソードを入れなかったのはメインのストーリーとは関係ないから仕方ないと思うけど、セリフでの説明もないのでは原作読んでない人には「絹江って誰?」ということになってしまうと思うんだけど。
他にも原作読んでて当たり前、ドラマ見てて当たり前、といったシーンがときどきあるのが気になった。

綱吉に侍る男たちも今いちパッとしなかった。
(公式サイトの写真を見るとそうでもないんだけどな)
まあ、だからこその右衛門佐なのかもしれないけど。

堺さんはよかったけど、ドラマの有功のが印象的だったなあ。
画面に出ているシーンは多かったけど、あまり大奥総取締として活躍してるって感じがしなかった。
もうちょっと有功との違いが前面に出てもよかったのでは。
死ぬシーンもあっけないしねえ。
(原作もそうだから仕方ないんだろうけど)
原作にあった年老いた有功が桂昌院を訪ねてくるシーンが見てみたかった。
あ、でも、甘いモノを凄い勢いで食べてるシーンはよかったなあ(笑)
あのシーンが一番有功との違いが出ていた。
それにしてもあんなに食べながらセリフ喋るの難しいだろうな。
最終的にどのくらい食べたのかが気になるw

菅野美穂は相変わらず泣く演技が抜群に上手かった。
全体的に入り込めずにボーッと見てたんだけど、菅ちゃんが泣くシーンだけはもらい泣きしてしまった。
特に松姫が死んだあと、吉保にすがって泣くシーンがとてもよかった。

一番不満なのは原作のラストの綱吉が死ぬ(殺される)シーンをやってくれなかったこと。
確かに危険なシーンだけど…いろんな意味を持ったすごい結末だと思うんだけどな。
それにあそこがないと御台所もいいとこナシで、ただのやきもち焼きのへなちょこ公家さんになっちゃうんだけど。

映画版だったら前作のほうがコンパクトにまとまっていてよかったな。
今回のはあの時間にまとめるにはエピソードが多すぎたんじゃないかと思う。

衣装とかセットとか華やかで豪華でお金はかかってるんだろうなあと思ったけど、今ひとつな印象だけが残った。
残念。

映画:大奥~永遠~[右衛門佐・綱吉篇]公式サイト
※音が出ますので御注意ください。

映画 大奥~永遠~[右衛門佐・綱吉篇]オリジナル・サウンドトラック 大奥 (第1巻) (JETS COMICS (4301))

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2012/04/15

映画:アーティスト

金曜日(13日)、映画「アーティスト」を見てきた。

正直、そんなに「見たい」と思って見に行ったわけではないので、ほとんど事前情報なし。
「サイレント映画である」ことと「アカデミー賞を取った作品」だというのを風の噂(笑)で知っていたくらい。

見終わって驚いたのはホントにサイレントだったこと。
もちろん嘘だと思っていたわけではないけど、一部だけ、例えば最初のうちしばらくはサイレントだけど、その後ストーリー上の何かのきっかけでセリフも聞こえるようになる、という構成かと思っていた。
それなのに、一部の例外を除いてはほぼ完全にセリフ無しだったのには驚いた。
このあたりの徹底ぶりはさすが。

で、セリフの代わりに字幕が出てくるんだけどそれも全てのセリフについているわけではないから、実際に喋っているセリフの量から比べるとかなり少なめ。
それでも、ストーリーはちゃんと判ったのにもビックリ。
(そのくらい単純な話だったとも言える)

内容としては確かにいい映画だなとは思う。
おしゃれで、しっとりしてて、文学的で、華やかで、ちょっと哀しくて。
いかにも「オスカー獲りました」という感じの出来栄えだった。
ただ、基本的にもっとガサツwな映画が好きな私にはちょっと物足りなかったな。

この映画で特筆すべきは、主人公のジョージ(サイレント映画のスター俳優)の愛犬・アギー(Uggie)。
(ジャック・ラッセル・テリアという犬種らしい)
この子がめっちゃ賢くて、めっちゃ可愛かった!
ストーリーの中でも、サイレント映画が廃れて忘れ去られたスターとなったジョージの傍にいつも寄り添っている重要な存在。
ジョージの命を2度も救う立派なワンちゃんなのだ。
この子がいなかったら全く印象が違う映画になったのではないかと思うくらい、印象的な名演技だった。
この子が出ていたことで私のこの映画への評価は2割増しだな。

YoutubeにUggieの動画があったのでご紹介。

映画:『アーティスト』公式サイト

アーティスト(ジャン・デュジャルダン主演) [DVD]
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アーティスト オリジナル・サウンドトラック
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2011/06/11

映画:プリンセス トヨトミ

万城目学の同名小説の映画化作品。

原作がすごく面白かったので期待して観に行ったんだけど、期待が大きすぎてしまったかも…。

展開がすごく速くてテンポがいいので飽きずに見られるんだけど、その分断片的なシーンの連続で物語や人物像の掘り下げ方が足りなかったような気がする。
松平はボンヤリして何考えてるか判らない人だし、鳥居はただの食いしん坊だし、旭はツンケンしてるだけだし。
特に鳥居は「ミラクル鳥居」というセリフが何度も出てくるわりにミラクルな部分がほとんど出てこないので、セリフの意味が生きてるようには思えなかった。
せっかく鳥居役に綾瀬はるかを持ってきたのに、あれじゃあおとなしすぎるでしょう。
もっと暴れさせてもよかったと思う。

あと、原作ではもっと笑えるシーンが多かったような気がするんだけど、映画は思った以上にシリアスな出来上がりだったのでビックリというかガッカリというか。
小さな部分では変な仕掛けがあったりするんだけど、それがうまく伝わって来ない。
何となく笑いで行こうかシリアスで行こうか迷ったまま走りだして中途半端に終ってしまったよ、的な感じがした。
そんな中一番美味しい役回りだったのは、もしかしたら大阪城公園のたこ焼き屋のにいちゃん役で出てきた玉木宏だったかもw
無駄に出番が多くて、しかもストーリーには全く絡まないところがよかった(笑)

そして何より一番失敗だったのは、原作では女だった旭を男にしたこと。
映画のキャスティングを聞いた時から「旭が女性じゃなかったらあの最後の独白シーンはどうなるの?」って心配だったけど、その心配がそのまま出てきてしまった感じ。
(別に岡田くんが悪いわけではなく設定の問題)
だって、原作では旭のあの独白があるからこそ、大阪国を支えているのは男じゃなくて実は女なんだってことがわかるわけでしょう。
それがスッパリなくなってるから「なんだか男どもが勝手なこと言ってるよ」という感想になってしまうし、その存在意義に納得も出来ないわけで。
あのシーンは短いけどこの物語にとってかなり重要だったはず。
それを設定の変更でなくしてしまうのであれば、同じくらいの説得力を持った設定を新たに組み込まなければ物語は完結しないんじゃないのかな。
少なくとも私はあれでは納得できなかった。
こんな細々したオリジナルグッズを作っている暇があるならその辺をもっとどうにかしろ、と言いたい。

あと、誰もいなくなった大坂、午後4時だっていうのに電気点きすぎですw

そんなにつまらなかったわけではないのに感想を書いてみたらいいことがちっとも出てこないな…^^;
え~と、真田役の中井貴一さんがよかったです。
落ち着いていて誠実そうで。
特に倒れた松平と会った後、府庁に戻ってきて見せた笑顔は素晴らしかった。
あと茶子役の沢木ルカちゃんの意志の強そうな目が印象的。

ところで、作品のタイトル、原作は中丸付きで「プリンセス・トヨトミ」なのに、映画は間がスペース(「プリンセス トヨトミ」)なのはなぜ?

映画「プリンセス トヨトミ」公式サイト

(仮)映画オリジナル・サウンドトラック「PRINCESS TOYOTOMI」
(仮)映画オリジナル・サウンドトラック「PRINCESS TOYOTOMI」
プリンセス・トヨトミ (文春文庫)
プリンセス・トヨトミ (文春文庫)

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2011/05/29

映画:阪急電車

有川浩の同名小説の映画化。

どのエピソードも原作の内容が丁寧に再現されていてとてもよかった。
最初に聞いたときは「ちょっとイメージ違うかも」と思った人もいた配役も、実際にスクリーンで見てみるとちゃんとその役にぴったりの佇まいでそこにいるので安心して見ていられた。

翔子役の中谷さんがとても綺麗だった。
何故彼女を振って後輩女子と結婚できるのか謎だw
宮本さんも柔らかいけど自分の意見は可愛い孫娘にもハッキリ言うという時江役にぴったり。
電車の中で翔子と話すシーンはとてもよかった。
ただ、最後にオバサン集団にお説教するシーンはちゃんとセリフも入れて欲しかったな。
ミサ役の戸田恵梨香ちゃんはどこで出てきても「細っ!」「足長っ!」って感じw
笑顔も可愛いし。
この子の場合もこんな可愛いのにDVなんてあり得ないだろ。
戸田ちゃんの友人役で相武紗季ちゃんもちょっとだけ登場。
カッコイイ役だった。
愛菜ちゃんは可愛いし確かに上手いんだけど、単純な役だったせいか今ひとつかな。
むしろちょっとしか出てこないけど中谷さんと絡む小学生の女の子(高須瑠香ちゃん)が印象的だった。
圭一くんと美帆ちゃんカップルも可愛かった♪
「生」のエピソードがなかったのが残念。

本で読んだときに「こんな感じかな」と想像していた電車の中での位置関係や、駅や周囲の様子も思い描いていたのとかなり近くて改めて有川さんの描写力の的確さを感じてみたり。

ただ、普段アクション系の映画ばっかり見てるせいか、シーンとシーンの繋ぎ目のゆったりし過ぎていてちょっとダレる感じ。
もうちょっとテンポよく切り替わって欲しかったかな。

「阪急電車」公式サイト

オリジナルサウンドトラック「阪急電車 片道15分の奇跡」
オリジナルサウンドトラック「阪急電車 片道15分の奇跡」
阪急電車 片道15分の奇跡 OFFICIAL FILM BOOK (TOKYO NEWS MOOK 226号)
阪急電車 片道15分の奇跡 OFFICIAL FILM BOOK (TOKYO NEWS MOOK 226号)
阪急電車 (幻冬舎文庫)
阪急電車 (幻冬舎文庫)
 

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2011/05/16

映画:ブラック・スワン

怖かった~(>_<)
「サイコサスペンス」と聞いていたけど、私にとってはほとんど「ホラー」の世界(泣)
普段観る映画はあまり深く考えないで笑えるアクション映画が多いし基本的に怖い話が苦手なのでこういう作品に免疫がないせいかもしれないけど、それにしてもこんなに怖いとは思わなかった。

とにかく主役のナタリー・ポートマンの存在感が圧倒的。
完璧な技術を持ちながら消極的な性格のため舞台で大きな役に恵まれないバレリーナのニナ。
自分の技術や努力に対する自負、それが認められないことへの焦燥感や挫折感、いつまでも自分を子供扱いしてコントロールしたがる母親への苛立ちなどで不安定に揺れ動くニナの心理がごく短いシーンの積み重ねの中で的確に表現されていた。
そのニナが次の公演の主役に抜擢されることで起こる他のメンバーとの軋轢、自分が欲しいものを持っているライバルへの憧れと嫉妬、演出家との駆け引き、そして何より大役を与えられたことへのプレッシャーで更に混乱しどんどん壊れていく様子が凄まじかった。

特にニナの身体のあちこちが傷つき血が流れるシーン(ニナの妄想)では怖くて目を開けていられない部分がいくつもあった。
いつも見るアクション映画でも殴られたり、蹴られたり、刀で斬られたり、銃で撃たれたりなど傷ついたり血が流れるシーンはたくさんあるけど、そういうのよりも身体の一部分に集中的に加えられる痛みの描写のほうが精神的にキツイ。
(多分、痛みを自分で想像できるから)

という感じで痛かったり怖かったりするシーンはたくさんあったけど、その狂気の果てに辿り着くラストは意外なほどきっぱりと潔く、清清しささえ感じられてここだけは安心できた。
一般的に言うと決して「ハッピーエンド」ではなかったけど、彼女にとっては幸せな結末だったのかも。

全編緊張感に溢れた濃密な2時間で作品としてはすごくよくできていて面白かったけど、私の脆弱な神経は限界ギリギリ。
といいつつ、ひと晩寝たら引きずらないあたりは図太いと思うけどw
ニナもこんな性格だったらあんなに壊れなくて済んだのにねw

映画『ブラック・スワン』公式サイト

ブラック・スワン (ナタリー・ポートマン 主演) [DVD]
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ブラック・スワン オリジナル・サウンドトラック
ブラック・スワン オリジナル・サウンドトラック

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2011/04/17

映画:SP The Motion Picture 革命篇

せっかくだからと思って後編も観てきたわけだけど、残念ながら今ひとつだった。

前編から準備の状況を描写し続けた「革命」自体、こうなるのかなという予想の範囲を出なかったのがまず1つ目。
宣伝用のCMスポットで何度も流れた場面、あれだけで全部説明できてしまう範囲内で終わっていて、ビックリするような意外な展開がなかったのが何より残念だった。

それから、尾形が革命を起こした理由が「大義」と説明されるけど、あの展開では単純な「私怨」でしかないように思えてしまうというのが2つ目。
あれだけ「大義」「大義」って言っていたのに、自分の父親に対して行った浅田の罪を認めさせることしか目的がなかった、そこから先のビジョンがなかったというのはすごく違和感を感じた。

あと、あの革命に井上のチーム以外のSPが多く関わっていたというのも納得できない。
だって彼らは尾形に説得されたわけだから、この計画の後に何もないことはわかっていたわけでしょ。
なのにあそこまで多くのSPが、あそこまで深く加担することに同意したとは思えない。
それともみんな井上のように尾形が最初からそういう目的で呼び集めていたってことなのかな。
さらには(いくら井上のチームの活躍で制圧出来たとはいえ)あんな問題を引き起こし深く関わったSPという組織をそのまま使い続けるとも思えないし。

だいたい、あんな大人数で計画して実行してるのに全然どこからも話が漏れないなんてことあり得るのかな?

アクションシーンもほとんど全部建物の中だったので痛そうなだけで、迫力は今ひとつだったしなー。
(あれだけ殴られても顔が腫れない井上くん…w)

唯一よかったのは笹本と山本の掛け合い。
なんかホッとした(^^)

あの内容なら、2本合わせて1本にまとめてもよかったんじゃないのかなあ。
(特にあの若手官僚連中の鼻持ちならないグダグダ話は無駄だったような気がする)

にもかかわらず、エンディング直前思わせぶりなやりとりの後「Final episode」と出てきたのにはガックリ来てしまった…。
何なのそのやり方…(ーー;)

ということで、多分、最低あと1回はどこかで「SP」が放送されるはず。
せめて映画じゃないことを祈る。

SP 野望篇 DVD特別版
SP 野望篇 DVD特別版
SP
SP

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2010/12/23

映画:SP The Motion Picture 野望篇

07年秋に放送されたTVドラマの続編。
ドラマの結末を映画化するのはともかく、2部構成はないんじゃないの?と思って見るのやめようかと思ったけど、結局どうなるのか気になって見てきてしまった。
思う壺だなあ…。

確かにかっこよかった。
この映画のために武道を習得して肉体改造をした、という岡田くんのアクションが素晴らしい。
特に冒頭のテロリスト追跡シーンで井上が車の上や、壁を走ったりするところは何度もTVで見てたけど実際見たらやっぱり「おお!」と思ったし。
あと後半の襲撃シーンも次から次に繰り出される敵の攻撃を紙一重のところで躱していく井上の無駄のない動きが美しかった。
そしてあの体力!
走ってるの見てるだけで息が切れて、お腹が痛くなってきそうだった^^;
それにしても後半のシーン。
いくら夜の官庁街だからってあんなに車の一台も通らないほど無人になってるわけがないし、一般道で爆弾が爆発するなんてあり得ない(笑)
しかも、それに対峙してるのが数名のSPだけって…どんだけ過酷なお仕事ですかw
ただ、このシーンはずっと夜で暗い上にみんな黒っぽい服を着てほぼ無言で闘っているので、迫力は伝わってくるものの誰がどうなってるのかよく判らなくなることがあったのが残念。
あと、井上以外はあそこでかなり重傷を負ったから、次の「革命編」では井上一人で尾形らの計画に挑むのかと思ったら予告編では他のメンバーも普通に登場してるので驚いた。
どのくらい時間が経ってる設定なのか判らないけど、それにしても回復早すぎでしょw

でも、アクション以外の部分はどちらかというと地味な感じ。
全体的なイメージはドラマの時とあまり変わってなくて、映画ならではのダイナミックな設定や雰囲気が感じられなかった。
もちろんドラマの続編であり基本的な登場人物も設定も変わってないから当然かもしれないけど、「だったら続編もドラマでいいのでは?」というのが正直な感想。
しかもこの映画、ドラマの時点での設定をほとんど何も説明せずにいきなり始まるんだよね。
つまり最初から「ドラマを見て設定が判っている」のを前提にした作りになっている。
私はドラマを見てたから(だいたい)大丈夫だったけど、ドラマを見てなくて映画だけ見に来た人は理解できたのかな?と心配になった。
(実際、帰りの電車で隣に座った2人組は「井上って何?超能力者?」とか言ってたし…。まあ、この映画の井上だったら「当たらずとも遠からず」かもしれないけどw)
映画にするなら映画単独で納得出来るような作りにするべきじゃないかと思うけどなあ。
昨日は「レディスデー」で1000円で見られたからよかったけど、これで1800円は出したくないかなあ。
(そうか、だから昨日は混んでいたのかも)
多分後編も見ると思うけど、そのときも安く見られる日を選ぼうっと。
そのときは「やっぱり映画にして正解だった。安く見られて得した」って思いたいな。

ちなみに今回の個人的なツボは「もしかしたらこれ打ち返すとか?」と思ったら、ホントに打ち返したところw
あと、何度も襲撃されて周りで人(敵も味方も)がバタバタ倒れてるのに、「日本が危険な時だ。どうしても官邸に行く!」と言って老体に鞭打って官邸まで走り抜き、そして最後に井上に「よくやってくれた。ありがとう」とお礼を言った官房長官。
いい人だ。

映画「SP」公式サイト (注:音が出ます)
ドラマ「SP」公式サイト

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2010/10/16

映画:大奥

よしながふみ作の同名マンガの映画化作品。

ほぼ原作通り。
設定はもちろんセリフや、時にはコマ割りまで。
なので安心してみていられた。

男女逆転の大奥ってテーマだから(原作もそうだけど)いわゆる「キワモノ的」になってしまう虞があるところ、きちんと真面目に丁寧に誠実に、しかも美しく作ってあるところが好印象だった。

主役の水野役のニノ(嵐の二宮くん)はカッコイイというよりも「きれい」だった。
アップの場面がけっこう多かったけど、お肌ツヤツヤだし、ほっぺたからあごにかけてのシュッとした線と、ちょっとポテッとした唇がアンバランスでよかった(はーと♪)
よく言われてるように演技はすごく上手。
セリフも上手いし(「ご内証様」に決まったあと、杉下相手に言う「心が曇る」ってセリフが一番泣けた)水野のちょっとした心の動きを視線や、背中の表情で表現しているのがよかったなあ。
剣道の試合のシーンも身体も動きもきっちり仕上がってて見ごたえがあった。
ただ、身体つきがちょっと華奢すぎたのが残念。
もうちょっと縦も横も大きい方が裃着たときに迫力あったと思うなあ。

吉宗役の柴咲コウちゃんもよかった。
若い女性なのにああいうセリフ回しを自然に口に出来るってけっこうスゴイと思うな。
原作の吉宗よりも美人過ぎるし若い分ちょっと貫禄が足りないかなという部分もあったけど、凛とした立ち姿に他を圧倒する気迫があってカッコよかった。

それ以外の役も、けっこう小さな役まで原作のイメージをそのまま持ってたように似たイメージの人が多かった。
例えば御三の間で水野に一番最初に絡んでくる同僚とか、水野の裃を仕立てる垣添とか。
その中でも私が一番期待していたのは、加納久通役の和久井映見さん。
原作の、おっとりしててちょっととぼけたところもあるようでいて、そのじつ有能で物に動じない感じが和久井さんのイメージにぴったりだな~と見る前から思っていたので。
実際その通りだったので、思っていたよりも出番が少なかったのはちょっと残念。
お庭お目見えの後で藤波をやり込める場面も見たかったなあ。

全体的によく出来た映画だった。
でも、予想以上ってことはなかったかなあ。
きれいではあったけど、「男女逆転」っていう部分が単純に描かれていただけだったのがちょっと不満。
まあ、あの話は原作の中でも完結したエピソードになっていて、その後に書いてある壮大な思想とか世界観はまだ出ていないから仕方ないんだろうけど。
連作でもっと深いところまで描いて欲しいけど、それは無理かな。
ちなみに原作のコミックスは6巻まで出ています。
(この映画の原作は第1巻のエピソード)
原作未読の方はぜひ手に取って読んでもらいたいです。

映画「大奥」公式サイト

大奥 (第1巻) (JETS COMICS (4301))
大奥 (第1巻) (JETS COMICS (4301))
映画&原作「大奥」公式ガイドブック
映画&原作「大奥」公式ガイドブック
映画 大奥 オリジナル・サウンドトラック
映画 大奥 オリジナル・サウンドトラック
Dear Snow
Dear Snow

※嵐のCDジャケットの写真ってAmazonにもないのね~^^;

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